犬の予防について

混合ワクチン

・感染症に対し、複数の病原体に対する免疫を獲得するためのワクチンです。

・屋外や自然の多い地域で活動する子にはレプトスピラ症ワクチンを含む7種ワクチン、街中から出ない子に関しては5種のワクチンをお勧めしています。

・仔犬のときは生後110日までに3回程度、その後は一年に一回の接種が推奨されています。

狂犬病ワクチン

・狂犬病の感染を予防するワクチンです。

・狂犬病予防法で、飼い犬の登録と定期的な狂犬病予防接種が義務づけられています。

(現在、当院では即時に鑑札、注射済票を発行することができません。一週間ほどお時間を頂いております)

フィラリア検査・予防

・犬のフィラリア症は、蚊によって媒介される心臓や肺に寄生する寄生虫感染症です。

・蚊が発生する時期に合わせた予防が必要です。大阪では5月中旬から12月中旬までの予防が推奨されています。

・主に月に一度の投薬で予防を行います。錠剤、おやつタイプ、背中に滴下するタイプなど多くの種類があります。また、ノミやマダニ、おなかの寄生虫と同時に予防できるお薬もあります。

・予防前には血液検査が必要です。血を採る必要がありますので、同時に血液検査での健康診断をお勧めしています。

ノミ・マダニの予防

・ノミやマダニは体の表面に付着して血を吸い、繁殖する寄生虫です。

・マダニはこの地域では一般的ではありませんが、城北ワンドのヌートリアに寄生していたという報告があります。

・この地域では地域猫が多く、ノミに感染する可能性は高いです。また、完全室内飼いであっても人間に付着して室内に入り、犬に寄生することがあります。

・月に一度の投薬で予防を行います。錠剤、食べるタイプ、背中に塗布するタイプのお薬があります。フィラリアと同時に予防できるお薬もあります。

健康診断

・6歳までは年に一度、7歳になりシニアになってからは年に二度の健康診断が推奨されています。

フィラリア検査(3月から5月)と同時の血液検査をお勧めしています。

避妊・去勢手術

・生後6ヶ月程度での去勢手術・避妊手術をお勧めしています。

・女の子の場合、命にかかわる病気である子宮蓄膿症の発症がなくなります。また乳腺腫瘍の発生率が下がります。

・男の子の場合、会陰ヘルニア、精巣腫瘍などの病気の発生率が下がります。また、性衝動による問題行動(おしっこをかける、吠える、など)や、攻撃性の発生が減ります。

・事前に予約が必要です。また事前の検査をお勧めしています。原則的に手術は日帰りです。

マイクロチップ

・飼い犬の背中の皮膚の下に15桁の番号が記録されたマイクロチップを装着します。番号は専用のリーダーで読むことができます。

・飼い犬が災害や脱走で迷子になった際、マイクロチップの情報から飼い主のもとに戻る可能性が高くなります。

・令和4年6月以降、犬や猫を販売する事業者には、引き渡し前にマイクロチップの装着する義務付けがされています。

・罰則などはありませんが、犬や猫の飼い主はなるべく装着するよう務める義務(努力義務)があります。

詳しい内容、価格などはお問い合わせください。